2009-11

The Magic Vol.80

ザマジック Vol.80

発行されるたびにこのブログで紹介してきました、マジック専門誌「ザ・マジック」ですが、今号をもって休刊となります。
廃刊ではなく、休刊ですがそれでも寂しさ一杯。

今号は特に、From Genii の中の角矢幸繁氏のザ・マジック誌休刊に関する記事が、とてもとても心を打ち様々な事を考えさせられました。誰でも簡単に最新情報を得られるインターネットが、出版業界、音楽業界などに与える大きなダメージ。そんな世の中でマジック誌を発行していく事について。
これらを常に受け取る側の私は、この事について正直あまり真剣に考えた事がありませんでした。

氏が心に残るエピソードとして、『あるマジック関連のブログを拝見していたら、その筆者は本誌を勧めて下さっていたが、そのコメント欄に「図書館へ読みに行きます」と書き込まれていて、買う価値はないと思っていると思い知った』というエピソードが載っていました。このやり取り、もちろん大変強く私の心にも残っています。なぜもちろんなのか、言うまでもないですが。
どう思って、どのような行動をとろうとその人の勝手なのはわかっています。でもですね、
私が現在公開中の映画をこのブログでお勧めすると、
「おもしろそうなので、DVDが発売されたら見ます」
よい本を買ったのでお勧めすると
「図書館に行って読んできます」
昔購入した大好きなパケットマジックを紹介すると
「YouTubeで動画を見つけました。見てたらやり方がわかったのでやってみます」

言うまでもなくこれらの発言には、製作者側への敬意があるとはとても思えません。それに
そんなコメントをしたら紹介した本人がどれだけがっかりするか、どうしてわからないのか私は不思議で仕方ありません。もちろんどう思おうと、どうしょうとその人の勝手ではあるけれど、相手の気持ちを考えたら、あえて言わなくてもよいことってありませんか?

themagicvol3.jpgマジック誌の存在意義についても書かれており、色々な事を思い出しました。以前書きましたが、私がこの雑誌に出会ったのが1990年3月、普段行かない遠方の書店で偶然見つけて購入したのがVol.3でした。
「えっ!マジックの雑誌が売られている!」と、大変驚いて手に取った事を今でもはっきり覚えています。この『私が住む田舎の小さな書店での出会い』は、当時の私にはそれはそれは大きな収穫でした。
掲載されているマジックショップの広告に、片っ端からカタログ請求のはがきを送りました。この時がミスターマジシャンとの出会いでもあります。
他にも、知る由もないコンベンションのお知らせやレポートなど、毎回ワクワクしながら読んでしました。

その後、超魔術ブーム、マジックブームがあり、雑誌の売り上げは悪くなかったようです。
2000年を過ぎた頃、インターネットが普及し始め、私もパソコンを購入しました。私は当時、映画雑誌を毎月購入していたのですが、数年後買わなくなりました。理由は最新情報が十分インターネットで入手できるから。予告編などの動画も観る事ができますから、紙でのメディアが敵うはずありません。更に数年後、歴史あるその雑誌が廃刊になったと聞きました。

ネットの普及で情報が簡単に得られる為、本が売れなくなっているのは事実です。私のこのブログだってその状況になるよう加担しているのかもと、うぬぼれた事を考えたり。
では、なぜ私はこの雑誌をずっと買い続けているのでしょう?う〜ん・・・・
・やはり、この雑誌との出会いが衝撃的で自分の中で大切な存在になっているから。
・執筆人が豪華でネットでこれらの記事を読むことはできないから
・最近では海外雑誌の記事からの翻訳も掲載されており、興味深い内容が多いから。
・海外直輸入のおもしろいマジックグッズが紹介されているから。
・ベットに入って寝る前に、電車の中で気軽に楽しめる本が好きだから。

というような理由からでしょうか。実際、「あ、あれは以前ザ・マジック誌に載っていたな」と、バックナンバーを見ることが頻繁にあります。雑誌というスタンスですが、言うまでもなく読み捨てるような物ではありません。大変貴重な資料、文献です。

最近は、マジックを学ぶのはまずDVDからが普通のようです。なんだったらDVDも買わずに、YouTubeでタネアカシをしている動画を見て習得しようとする人も少なくないようです。
確かにこんな時代にマジック専門誌の存在意義って何なんでしょうね。その昔、海外の書店で雑誌を見ていたら、付録にDVDやCDが付いている物が多くて驚いた事を思い出したのですが、あれは文化の違いではなく、買ってもらう為の苦肉の策だったと今頃気が付きました。
海外ではDVDのマジックマガジンなども発売されており、最近日本のショップでも売られていますが、あれはどれだけ需要があるのでしょうね。

themagicbooks.jpgDVDの時代にマジックを始めた人たちも購入するようなマジック専門誌ってどんなものでしょうか?いつか「ザ・マジック」誌が再スタートされたら、一体どんな内容になっているのか素人の私にはなかなか想像がつきません。
「ザ・マジック」誌を収納している本棚が一杯になりました。初期の号は買い損ねて7冊くらい足りないのですが全部で73冊、これらのバックナンバーを読み返しながら復活を待ちたいと思います。

テーマ:【マジック】 - ジャンル:

コメント

はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。…確かに、ネットの普及により、情報がリアルタイムで、どこでも、誰にでも簡単に手に入る時代。マジックグッズも同様で。何が栄えれば何が衰えてゆく。
ただ、本とかCDとか、形あるものまでもが、ネット配信で終わってしまうような時代だけは、来ないでほしいと願いたい。…無理っぽいですが(苦笑)

本屋やCDショップで見つけた時の喜びとかって、宝探し感覚に似てる気がするので。

magicxcafeさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
音楽はダウンロードして持ち歩けるようになって、CDという物がいらなくなってしまった感じがありますが、本はまた別なのではないかと思っています。
本を愛する人って多いですよね。あの紙の束をめくるという行為は、なんだか人間の本能であるかのようにも感じます。実際に情報誌は売れなくなるかもしれませんが、本という物はなくならないと私は信じています。

はい、私も店に出かけていって買うのが宝探し気分でだ~い好きです。(^^

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静岡県生まれ&在住
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