2009-11

あなたの名前は?

今回で、マジックグッズ・DVDの紹介記事数が300になりました。記事の数が300なのであって、ひとつの記事でグッズをいくつも紹介することもあるので、今までに取り上げたマジックグッズ・DVDの数はすでに400を超えています。バカみたいです。(笑)一応、いつものように節目を記念して、今回はオリジナルを含め、特別に思い入れのあるマジックを紹介したいと思います。

Blank Phil Plus  ブランク フィルプラス
Trevor Duffy and Phil Goldstein


このマジックが最初に発売された時は手順第1弾(以下の現象説明参照)まででしたが、その後、続けて2度行える「フィル・プラス」が販売されました。ただ、このマジックはカードの裏に人の名前が印刷してあるものだったので、日本での販売には向かないため輸入されていませんでした。
しかし、ブランク・フィルプラスとして名前の書かれていないものが発売され、日本のショップでも見かけるようになりました。日本人の名前を書いて演じる事ができるのですが、以下の現象説明では外国人の名前になっています。
(現象)
マジシャンはカードを取り出しテーブルに置きます。そして観客に全く自由に好きなカードを1枚心に思ってもらい、それを当てるといいます。そしてしばらく考えた後、「あなたの選んだカードは、Peter(ピーター)ですね」と、男性の名前を言います。言われた意味がわからない観客。
マジシャンは「先ほど心に思ったカードは何ですか?」と聞きます。観客が「スペードのA」と答えると、マジシャンは納得したようにデックからスペードのAを探し出し、テーブルに置きます。
次にデックの裏を見せていきます。デックの裏にはそれぞれ、人の名前が大きな文字で書かれています。Steve、Kevin、Richard、Markなど。そしてテーブルの上のスペードのAの裏を見てみると、なんと 『Peter』 と書かれています! 「ほら、ピーターでしょ?」 (ここまでが第1弾)

blankphilplusont.jpg続けて、マジシャンは 「では、今度は、私がカードを1枚心に思いますので、あなたがその名前を当ててみてください」と言って、紙にカードのマークと数字を書いてテーブルに伏せて置きます。
「どんな名前だと思いますか。頭に思った好きな名前を言ってみてください」 観客は John(ジョン)と適当に答えます。デックの裏に書かれた名前を見ていきながら、「John」のカードをテーブルに置きます。テーブルの紙を表に向けると、「ハートの10」と書かれてます。Johnと書かれたカードを表に向けると、なんと「ハートの10」です。見事に観客がカードに書かれた名前を当てました。

外国人男性名前バージョンで説明しましたが、カードの裏には漢字で日本人の名前(苗字)「佐藤、田中、鈴木など」を書いて演じる事が可能です。また、別に人の名前でなくても、国名、果物、アイデア次第で何を書いても構いません。ただ、手順第2弾は観客がとんでもない名前を言う可能性があるので、カードに書かれている一般的な名前を選んでもらう必要があります。
カードは 「PROTEA」というSouth Africa製の見慣れないもので、(考案者の一人であるTrevor Duffy氏が南アフリカの方のようです)マジック用の例の特別な加工等はされていません。ただ、このカードにはある特徴があり、このマジックをバイスクルのデックを使って自作して演じようとするには無理があります。選ばれたカードは観客にそのまま手渡して調べてもらう事ができ、カードやデックのすりかえなどなく、手順さえ覚えれば簡単に演じることができます。
余談:トリックカード事典の中で、1980年発売 Nick TROST (ニック・トロスト)氏 考案の 「OSCAR」オスカーというグッズが紹介されているのですが、これが全く同じ手順(第1弾まで)なんですよね。もちろんギミックデックなのですが、どういうものだったのか気になります。

この、「カードの裏に人の名前が書いてあるマジック」を、私が最初に知ったのは、Mr.マジシャンで販売されていた「ユア・ネイム」というマジック。女性の観客に好きなカードを1枚選んでもらい、デックを見るとそれぞれの裏に男性の名前が書いてあるが、1枚だけ女性の名前が書かれており、それがその観客の名前、しかもカードの表を見ると観客が言ったカードというマジックでした。
現象に興味を持ちましたが、「ラフ&スムースではなく、普通のカードに名前を書いただけのもの」と、正直に書かれていたので、結局買いませんでした。(^^;今となっては気になります。

namecards.jpgで、名前を書けばいいんだね。と素直に思った私は実際に書いてみました。当時、私は英会話スクールに通っており、先生のほとんどが男性でしたので、それに対応できるように外国人男性の名前を書きました。
面白い事に52種類の一般的な名前を書くと、大抵この中に名前がありました。
でも、これ本当に普通のカードにただ名前を書いただけのものなので、なんとかしなくてはならず、以下のように使いました。

Your name?   jpmagic

(現象) Johnという名前の人に演じる場合(笑)
この、すべての裏に違う名前の書かれた赤裏のカード一組と、何も書かれていない青裏のカードを一組使います。まず、赤裏のカードの裏を見せたら、そのデックをJohnにもっていてもらいます。
次に青裏デックから1枚カードを選んでもらいます。クラブの5が選ばれたとします。
Johnに手にしている赤裏のカードからクラブの5を探し出してくれるように頼みます。カードを見つけて抜き出したJohn がなんとなくそのカードの裏を見ると、「John」と書かれているのです。

このマジックをほぼ全員の先生に演じました。もちろん、密かな事前準備はかかせませんが、相手から「何かマジックをみせて」と言われるまでやりませんでした。これで効果絶大。(^^
また、カードを抜き出した後、わざと 「そのカードの裏に書かれた名前を見て下さい」と言わない方が効果的でした。言われたとおりにやって、ふと自分の名前が書かれているのを発見した時のみなさんの驚愕のリアクションは、今でもはっきりと心に焼き付いています。帰国される際に、
「あれは凄かった」と、いつまでも覚えていてくれた先生もいて、とてもよい思い出です。

テーマ:【マジック】 - ジャンル:

コメント

prestoさん、今晩は。私もこのマジックショップのHPで観た時、根元さんのとこにあった「ユア・ネーム」を思い出しました。(相変わらず古!)多分,ネタ的にほぼ同じかな?と思いました・・・ウーン微妙ですね。ただチョーヒント!最後にそのカードは相手に渡せません^^

がんばってください。

いつも読ませてただいている読者の1人です。
いつまでもブログつづけてくださいね〜

応援しております。

deniro さん
「ユア・ネイム」は、観客の選んだカードのみ裏の色が違う。というマジックの応用なのではと勝手に思っています。違うかな?ちなみに私のHNはjpmagicです。(^^

exhige さん
コメントありがとうございます。応援とてもうれしいです。
気分次第で書いているブログですが、できるだけ続けるつもりでいますので、これからもよろしくお願いします。

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****さん
コメントありがとうございます。
なるほど色々な意味で納得しました。今となっては貴重な情報に感謝します。

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静岡県生まれ&在住
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