The Dissolving Coin
溶けるコイン
(現象)
マジシャンは透明なグラスを取り出し、観客に調べてもらいます。
そして、それに半分くらい水を入れます。次に観客からコインを借りそれをハンカチで包んだら、そのコインをハンカチごしにつまんで観客に持ってもらいます。その状態で、ハンカチの下に水入りのグラスを持ってきて、合図と共にコインをグラスの中に落としてもらいます。コインが水の中に落ちる音とグラスの底に当たる音が聞こえるので、本当に落ちた事をはっきりと観客自身が確認できます。
ところがマジシャンがゆっくりとハンカチを取り除いてみると、コインはまるで水に溶けてしまったかのように消失しています。そのままグラスをひっくり返して水を出しますが、もちろんコインはどこにもありません。この後、好きな場所からコインを出現させる事もできます。
このマジックを初めてみたのは、記憶がおぼろげなくらい昔の話。テレビでアメリカの(?)マジシャンの方が演じており、種明かしまでしていました。(汗)子供だった私は、その見事なイリュージョンに感動。しかし、このマジックはギミックがないとできませんし、自作も容易ではありません。
「さぁ、あなたも家でマジックをやってみよう」というコーナーだった気がするのですが、このマジックのやり方をテレビで紹介されてもねぇ。と、子供ながらに思いました。
時は流れて、中学生くらいの時に購入したマジックの百科事典「ターベルコース」の第一巻に、このマジックが紹介されていました。でも、やっぱりギミックがないとできません。ふとテンヨーのマジックカタログを見てみると、ターベルコースの紹介ページに、こんな事が書かれていました。
「ターベルコースの中の手品に使用する材料」
金属製サ○チップ 200円
シルクバニッシャー 300円
溶けるコイン 350円
マジシャンズワックス 500円
(1980年当時のカタログに載っていたものです。お間違いなく)
すかさず私は当時お世話になっていたテンヨーのディーラーの方に問い合わせてみましたが、「そこに書かれているものは、すでに販売されていない」との事。しかし、「私の持っている物を特別にお分けします」と、親切にもプレゼントして下さったのです!そして、ついに私はこのマジックを演じることができました。Sさん、今でも大事にしていますよ。
今では他のメーカーから、同じく「溶けるコイン」という名前で、ギミックとグラスがセットになった親切なグッズが販売されています。
ところで
以前、テレビを見ていたらMr.マリックがこんなマジックをやっていました。
お祭りの縁日で売っている、水が入った「ヨーヨー風船」を取り出しちょっと遊んでもらいます。コインを取り出しそのコインの裏と表に、たくさんあるステッカーの中から好きなものを選んで、それぞれ貼ってもらいます。そしてそのコインをヨーヨーの中に瞬間移動させると言います。コインをヨーヨーにあてると手から消えてしまいます。ヨーヨーを見ると、中にはっきりと丸い形の物が入っているのかわかります。これはもしかして?グラスの上でヨーヨーを割ると、中から水と共にコインが出てきて、もちろん先程のステッカーがついています。
これは「溶けるコイン」のとても効果的でおもしろい活用法だと、大変感心しました。
(現象)
マジシャンは透明なグラスを取り出し、観客に調べてもらいます。
そして、それに半分くらい水を入れます。次に観客からコインを借りそれをハンカチで包んだら、そのコインをハンカチごしにつまんで観客に持ってもらいます。その状態で、ハンカチの下に水入りのグラスを持ってきて、合図と共にコインをグラスの中に落としてもらいます。コインが水の中に落ちる音とグラスの底に当たる音が聞こえるので、本当に落ちた事をはっきりと観客自身が確認できます。
ところがマジシャンがゆっくりとハンカチを取り除いてみると、コインはまるで水に溶けてしまったかのように消失しています。そのままグラスをひっくり返して水を出しますが、もちろんコインはどこにもありません。この後、好きな場所からコインを出現させる事もできます。
このマジックを初めてみたのは、記憶がおぼろげなくらい昔の話。テレビでアメリカの(?)マジシャンの方が演じており、種明かしまでしていました。(汗)子供だった私は、その見事なイリュージョンに感動。しかし、このマジックはギミックがないとできませんし、自作も容易ではありません。
「さぁ、あなたも家でマジックをやってみよう」というコーナーだった気がするのですが、このマジックのやり方をテレビで紹介されてもねぇ。と、子供ながらに思いました。
時は流れて、中学生くらいの時に購入したマジックの百科事典「ターベルコース」の第一巻に、このマジックが紹介されていました。でも、やっぱりギミックがないとできません。ふとテンヨーのマジックカタログを見てみると、ターベルコースの紹介ページに、こんな事が書かれていました。
「ターベルコースの中の手品に使用する材料」
金属製サ○チップ 200円
シルクバニッシャー 300円
溶けるコイン 350円
マジシャンズワックス 500円
(1980年当時のカタログに載っていたものです。お間違いなく)
すかさず私は当時お世話になっていたテンヨーのディーラーの方に問い合わせてみましたが、「そこに書かれているものは、すでに販売されていない」との事。しかし、「私の持っている物を特別にお分けします」と、親切にもプレゼントして下さったのです!そして、ついに私はこのマジックを演じることができました。Sさん、今でも大事にしていますよ。
今では他のメーカーから、同じく「溶けるコイン」という名前で、ギミックとグラスがセットになった親切なグッズが販売されています。
ところで
以前、テレビを見ていたらMr.マリックがこんなマジックをやっていました。
お祭りの縁日で売っている、水が入った「ヨーヨー風船」を取り出しちょっと遊んでもらいます。コインを取り出しそのコインの裏と表に、たくさんあるステッカーの中から好きなものを選んで、それぞれ貼ってもらいます。そしてそのコインをヨーヨーの中に瞬間移動させると言います。コインをヨーヨーにあてると手から消えてしまいます。ヨーヨーを見ると、中にはっきりと丸い形の物が入っているのかわかります。これはもしかして?グラスの上でヨーヨーを割ると、中から水と共にコインが出てきて、もちろん先程のステッカーがついています。
これは「溶けるコイン」のとても効果的でおもしろい活用法だと、大変感心しました。
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COMMENT
僕も「溶けるコイン」の解説は小学生くらいのときに読んだ記憶があります。
「これはどこで手に入るのだろう」と思いました。
単純ではありますが、それなりに特殊なギミックですよね。
マリックさんの演出、凄いですね。
同じモノを使ってここまで違う事ができるのですか。意外と応用範囲の広いギミックなのかもしれませんね。
「これはどこで手に入るのだろう」と思いました。
単純ではありますが、それなりに特殊なギミックですよね。
マリックさんの演出、凄いですね。
同じモノを使ってここまで違う事ができるのですか。意外と応用範囲の広いギミックなのかもしれませんね。
motonari さん、こんばんは
同じ原理を使っていても、道具と演じ方が違うだけで全く違うマジックにみえるものってあるんですよね。これがかなりいい例だと思います。私もない知恵しぼって、古いマジックを見直してみたいと思います。
同じ原理を使っていても、道具と演じ方が違うだけで全く違うマジックにみえるものってあるんですよね。これがかなりいい例だと思います。私もない知恵しぼって、古いマジックを見直してみたいと思います。