Crossroads Tenyo
今回はこちらのテンヨーマジック製品を紹介します。以下は当時のカタログより。

4Dクロス
私たちの目で確認できるのは3次元まで、時間と空間の概念を超越した4D(4次元)空間、鉛筆と鉛筆が何の抵抗もなくクロスする光景は、まさに4次元感覚を体験させてくれます。
(現象)
十字型のチューブの一方に1本の鉛筆を差し込みます。交差するチューブに別の鉛筆を入れ、中に押し込むと鉛筆が鉛筆を通り抜けてしまいます。いくらよく見ても鉛筆がすれ違うすき間などありません。たしかに鉛筆同士が貫通しているのです。鉛筆をチューブからぬいた後、すべてを観客に渡して調べさせることができます。

1981年発売の製品で考案者は高橋敬二氏。1982年のテンヨーマジックカタログには興味深い開発ストーリーが記載されています。発売の1年前に開発スタッフの菅原茂氏が、この現象を思いついたのに端を発しているそうなのですが、その方法は鉛筆をあらためることができず、手順もかなり無理のあるものだったそうです。それを高橋氏がまったく別の角度からアプローチして完成させたのがこの「4Dクロス」なのだそうです。
そして2015年に発売された「TENYO-ISM」には、その菅原氏の考案した方法がRichard Kaufman氏の手順と共に紹介されています。この方法を写真付きで見ることができる日が来るとは夢にも思いませんでした。
このマジックを今まで紹介しなかったのには訳があって、これに付いている鉛筆を無くしてしまったのです。以前紹介した「ふしぎな宝石」と同様、残念ながらもう演じる事はできないのです。でも、テンヨーイズムを読んで、それならば他の方法で再現できないかとずっと考えており、とりあえず普通の鉛筆を買ってきました。オリジナルのような青い鉛筆が売っていなかったので、よく見かける黄色の鉛筆にしてみました。

何か新しい現象を考える時に、賢くない私は頭の中だけで考えると非常に無理があるので、とりあえず物を用意してみるのです。そして、それでやってみようとするのですが、もちろんできるはずがありません。半分、奇跡が起こらないかな?と思っているのですが、起こりませんねぇ。で、そのまま放置するといういつものパターンです。
2年くらい経過していますが、昨年その解決方法を思いつきました。それでも頭の中で考えたアイデアは実際やってみると「そんなにうまくいくはずがない」のですよね。そして最近、ほぼ希望通りの手順が完成したので動画を撮ってみました。オリジナルや、菅原氏の方法をご存じの方も楽しんでいただけるとうれしいです。
鉛筆は木製ですから、Tenyo Eliteでチューブも木製で精密に作って発売されないかな?と思いました。

4Dクロス
私たちの目で確認できるのは3次元まで、時間と空間の概念を超越した4D(4次元)空間、鉛筆と鉛筆が何の抵抗もなくクロスする光景は、まさに4次元感覚を体験させてくれます。
(現象)
十字型のチューブの一方に1本の鉛筆を差し込みます。交差するチューブに別の鉛筆を入れ、中に押し込むと鉛筆が鉛筆を通り抜けてしまいます。いくらよく見ても鉛筆がすれ違うすき間などありません。たしかに鉛筆同士が貫通しているのです。鉛筆をチューブからぬいた後、すべてを観客に渡して調べさせることができます。

1981年発売の製品で考案者は高橋敬二氏。1982年のテンヨーマジックカタログには興味深い開発ストーリーが記載されています。発売の1年前に開発スタッフの菅原茂氏が、この現象を思いついたのに端を発しているそうなのですが、その方法は鉛筆をあらためることができず、手順もかなり無理のあるものだったそうです。それを高橋氏がまったく別の角度からアプローチして完成させたのがこの「4Dクロス」なのだそうです。
そして2015年に発売された「TENYO-ISM」には、その菅原氏の考案した方法がRichard Kaufman氏の手順と共に紹介されています。この方法を写真付きで見ることができる日が来るとは夢にも思いませんでした。
このマジックを今まで紹介しなかったのには訳があって、これに付いている鉛筆を無くしてしまったのです。以前紹介した「ふしぎな宝石」と同様、残念ながらもう演じる事はできないのです。でも、テンヨーイズムを読んで、それならば他の方法で再現できないかとずっと考えており、とりあえず普通の鉛筆を買ってきました。オリジナルのような青い鉛筆が売っていなかったので、よく見かける黄色の鉛筆にしてみました。

何か新しい現象を考える時に、賢くない私は頭の中だけで考えると非常に無理があるので、とりあえず物を用意してみるのです。そして、それでやってみようとするのですが、もちろんできるはずがありません。半分、奇跡が起こらないかな?と思っているのですが、起こりませんねぇ。で、そのまま放置するといういつものパターンです。
2年くらい経過していますが、昨年その解決方法を思いつきました。それでも頭の中で考えたアイデアは実際やってみると「そんなにうまくいくはずがない」のですよね。そして最近、ほぼ希望通りの手順が完成したので動画を撮ってみました。オリジナルや、菅原氏の方法をご存じの方も楽しんでいただけるとうれしいです。
鉛筆は木製ですから、Tenyo Eliteでチューブも木製で精密に作って発売されないかな?と思いました。
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COMMENT
この時代の製品とはまったく縁がないので、紹介を読む度に地団駄&歯ぎしりで悔しがるしかないのですが、これはホントに不思議です。歯ぎしりを忘れるぐらいにマジカル。
旧来の現象を文章で読んで「んー、そういうことかな?」と思う方法があるにはあったのですが、「付いている鉛筆」じゃない鉛筆で演じてると言うことは、ノーギミックなのでしょうねぇ。
うーむ、まさに四次元です。
旧来の現象を文章で読んで「んー、そういうことかな?」と思う方法があるにはあったのですが、「付いている鉛筆」じゃない鉛筆で演じてると言うことは、ノーギミックなのでしょうねぇ。
うーむ、まさに四次元です。
ペリエさん
コメントありがとうございます。
オリジナルの物は簡単にこの現象が起こせて、「演技後に」すべての道具が手渡し可能。というのがとても魅力的でした。同じギミックを作ろうかと思ったのですが、個人製作では無理なレベルなので違うアイデアで創作した次第です。
とてもおもしろい現象だと思うので、このコピー商品は売っていないだろうか?と、以前調べた事があるのですが、見つかりませんでした。(笑)
コメントありがとうございます。
オリジナルの物は簡単にこの現象が起こせて、「演技後に」すべての道具が手渡し可能。というのがとても魅力的でした。同じギミックを作ろうかと思ったのですが、個人製作では無理なレベルなので違うアイデアで創作した次第です。
とてもおもしろい現象だと思うので、このコピー商品は売っていないだろうか?と、以前調べた事があるのですが、見つかりませんでした。(笑)