4 Dimensional Trunk

4次元トランク

（現象）
「先日、マジックカントリークラブというゴルフクラブに入会したら、こんな記念品をもらいました」
マジシャンが小さなトランクを開けると、中にゴルフのティーとマーカーが入っています。ケースを閉じ再び開けると、なんとトランクよりも大きなゴルフボールが出てきます！

2006年のテンヨー製品。考案者は、Ｊ・Ｃ・ドーティー氏です。
アメリカのマジック発明家、ドーティー氏は、普通のトランクからそれよりもはるかに大きな本物のボーリングの玉を出すマジックを考案し有名になりました。その迫力と面白さをそのままに、手軽に楽しめるように小さく製作したのがこの『4次元トランク』なのだそうです。
この商品が発売された時、私は別のマジックグッズをテンヨーがWorld Greatest Magicとして、発売したのだと勘違いしました。以前にも紹介しましたが、それがこちら。

　　JUST IN CASE　　　　　JB Magic
（現象）
マジシャンは小さなアタッシュケースを取り出します。そのケースを開くと、中からダイス、ゴルフボールなどの｢ケースに入るわけない大きなもの」が出てきます。

2001年に発売されたマジックです。この、アタッシュケース型の名刺入れは昔から販売されていて、これはそれを改造したものですが、きれいにできています。私は、プロダクションマジックとしてではなく、予言が入っているケースとして使用していました。詳しくは書きませんが「紙に書かれた予言」ではなく、ケースに入るわけがない実物が出てくる、という使い方をしていました。

テンヨーのＨＰによると、1978年にハワード・フリントというマジシャンが、折りたたみテーブルからボーリングのボールを出現させたいと、ドーティー氏に相談。テーブルではその重さを支えきれないので、代わりにアタッシュケースからボールを出現させる方法を考案。それを小型化したのがこの「4次元トランク」なのだそうです。
「JUST IN CASE」って、そっくりなのですが、関係ありませんでした。

「4次元トランク」には、すぐにできるように、ダミーのボールが入っていますが、もちろん本物のボールも使えます。
テンヨー製品なのでプラスチック製ですが、中がスポンジっぽくなっていて、色々な意味で役立っています。ギミックの部分にロック機能があって、それが上の商品と一番違う点。完全にスーツケースを開けて見せても、もう一度何かを出現させられます。

出現後、それらを再度ケースに入れて、全く閉じない、不可能な状態を見せると効果的。この時点で360度ケースを見せる事ができます。

ゴルフを趣味にされている方に人気のマジックだそうですが、ゴルフに全く興味ない私はこのマジックをこのまま演じたことがありません。オリジナルがボーリングのボールだから、ミニサイズのこれはゴルフボールにしたのでしょうか。

4次元トランクは2014年5月現在、まだ製造中止になっていません。
例のごとくYouTubeで動画を探したらたくさんありました。さすが現在発売中！
で、例のごとく、私バージョンの演出があるので動画に撮ってみました。本来、話をしながら演じているのですが、動画で字幕だらけは嫌ですし海外の方には伝わらないので、言葉を使わずに表現してみました。前置きがちょっと長いですが、楽しんでいただければうれしいです。