コインボックスあれこれ
このブログで、マジックの基本的な(?)道具をほぼ紹介したと思っていましたが、よく考えると
まだまだ紹介しきれてない物が色々あるのです。7年以上続けているというのに・・・
ということで、今回は 「コインボックス」をいくつか取りあげてみます。
コインボックスと言っても四角い箱ではなく金属製の円形のケースです。「オキトのコインボックス」とも呼ばれます。オキトは考案者の名前で、100年以上の歴史があるマジックなのだそうです。
コインボックス テンヨー
(現象)100円玉を金属製の容器に入れ蓋をします。コップの上にカードを1枚のせて、その上に容器を置きます。容器の穴からマッチを通して押すと、100円玉は容器とカップを通り抜けてコップの中に落ちてしまいます。
このマジック、テンヨー製ですがオリジナルではないからか、HPに載っていません。
私の持っている一番古いカタログが1980年の物で、それにすでに掲載されています。今でも発売されている商品ですが、デザインが変わり容器の蓋や本体に穴は開いていません。
また、現象説明も「100円玉」ではなく「500円玉」になっています。私が購入した当時は500円玉はまだありませんでしたからね。でも写真のように500円玉も入る大きさ。オキトのコインボックスをベースに作ったのかと思いきや、ハーフダラーは入らないという不思議なサイズなのです。
購入当時、説明書通りこのコインボックスに100円玉を入れて「なぜこんなに大きいのだろう?」と不思議に思った記憶があります。
真鍮製なのでかなり色が変色しています。ある程度なら金属磨き剤(ピカールなど)で磨けばきれいになりますが、頑張ってみましたが流石にこれは無理のようでした。
ちなみに今のコインボックスの説明書には様々な使用法が解説されているらしいです。
時は流れて・・・・
今でこそ海外製で安価なコインボックスが色々と発売されていますが、昔はマジックショップでもほとんど見かけず、あっても非常に高価だったので購入しようと全く思いませんでした。
ある年、東京へ遊びに行った時、デパートのテンヨーブースで(渋谷だったかな?)ジョンソン製のコインマジックが久しぶりに入荷しましたよ。と言われ見せていただいた流れで、ディーラーの方に「コインボックスがあるけど」、と見せられました。ちなみに実演はしてくれませんでした。
ちなみに4個セットで5000円。え?どうしてそんなに安いの?と驚き、思わず購入しまいました。それがこちら。

ハーフダラーが入るサイズで、普通の「オキトボックス」「ボストンボックス」「スモールボックス」「ソリッドボックス」にフタが2つ付いたセットです。説明書とかはなし。(写真左から右へ)
ボストンボックスは種明かしになるので詳しく説明できませんが、蓋のあるジャーマンボックスという物です。
テンヨーのNewコインマジックの中のひとつはプラスティック製のジャーマンボックスですね。
スモールボックスは、アンダーサイズボックスとも呼ばれるようで、通常より微妙に小さめでハーフダラーがはいりません。(右から二番目の物)観客にコインを入れてもらおうとしてもなぜか入らないという、おもしろい現象ができます。

一番右のソリッドボックスは、なんとボックスの本体の部分が金属の塊になっている物。もちろん何もはいりません。(笑)ずっしり重くコインが入っているようにも感じるので、観客の手の上に置いても大丈夫。というかまさかそんな事になっているとは想像しませんから、驚きのクライマックスができます。これはかなり私好みのコインボックスセットなのです。
おもしろいよね~。
で、後で気が付いたのですが、どこの製品か聞き忘れたのです。輸入品?でも安いし。
それからかなり経って、雑誌「ザ・マジック」にこのコインボックスセットの広告を見つけました。
「コインボックス Fセット」マジックハウス。なんと二川先生の所の製品でした。
で、今でも解説書付きで販売されていました。「コインボックス Fセット」
これから本格的に初めてみようという人はこれを買うといいかもしれない。と思ったり。
解説書なしの物を買ってしまった私はしばらく自力であれこでやってみたものの挫折。
その後かなりたってから、デビッドロスの「Expert Coin Magic Made Easy」のビデオを購入して練習。やっと実演に至るのでした。とはいえ、それは15年以上前のお話。久しぶりにこのセットを取り出してせっせと磨く私は、もうやり方もすっかり忘れているのでした。
前回、2008年にテンヨーが発売した「MAGIC WORLD マジックワールド」というマジックセットを紹介しました。記事はこちら→「MAGIC WORLD」
その中のお気に入りのマジックのひとつが、「不思議なランプ」
ボストンボックスなのですが、魔法のランプの形をしているのです。
でもこれ、残念ながらプラスティック製なのです。金属製だったらいいなと。
で、こちらの製品。
「魔法のランプとコイン」
(現象)
5枚の100円玉を魔法のランプに入れフタをします。おまじないをかけると100円玉は反対の手に一瞬で飛び移ってしまうのです。もちろんフタを開け、ケースの中を見せますが、もちろんケースの中は空っぽなのです。
某マジックショップで発見。「金メッキが施されています」と書かれているので、うわっ!と思ったのですが、500円前後で販売されている商品なのです。
やっぱり金属ではなくプラ製でした。
説明書にはメーカー名とか何も書かれていないのですが、別のショップでは「Magic Lamp Changeable Coin」という名前で発売されていて、くぐったらCHINA MAGICというショップにたどり着きました。やっぱりそうですよねこれって。なんだかねぇ・・。

テンヨーのマジックセット「MAGIC WORLD」に入っている「不思議なランプ」と並べてみました。
左のテンヨーのものは、©2006 TENYOと刻印がされています。が、もちろん金色の方は何も書かれていません。でも写真を見てもわかると思いますが、サイズも何もかも全く一緒なんですよね。(大汗)テンヨーの物もMADE IN CHINAなので、これってあまりにもあからさまなのでは。
とにかくこれミニチュアのランプとしてもとってもかわいいんですよ。なので、プラ製でもいいのでテンヨーが製作して、ディズニーシーのアラビアンコーストにあるマジックショップで販売したらいいのに。と、例のごとく勝手に提案しはじめる私でした。手から手への飛行は小さなお子さんには難しいかもしれませんが、コーヒーカップなどを使うと、やさしくできていいと思うのですが。
「クラシック・マジック入門事典」麦谷 眞里 著には、『コインボックスの総括』として17種類のコインボックスを紹介しています。こんなのがあるんだ・・と思わず言ってしまうレアでマニアックなコインボックスが沢山掲載されていて、好きな方にはお勧めです。
まだまだ紹介しきれてない物が色々あるのです。7年以上続けているというのに・・・
ということで、今回は 「コインボックス」をいくつか取りあげてみます。
コインボックスと言っても四角い箱ではなく金属製の円形のケースです。「オキトのコインボックス」とも呼ばれます。オキトは考案者の名前で、100年以上の歴史があるマジックなのだそうです。

(現象)100円玉を金属製の容器に入れ蓋をします。コップの上にカードを1枚のせて、その上に容器を置きます。容器の穴からマッチを通して押すと、100円玉は容器とカップを通り抜けてコップの中に落ちてしまいます。
このマジック、テンヨー製ですがオリジナルではないからか、HPに載っていません。
私の持っている一番古いカタログが1980年の物で、それにすでに掲載されています。今でも発売されている商品ですが、デザインが変わり容器の蓋や本体に穴は開いていません。
また、現象説明も「100円玉」ではなく「500円玉」になっています。私が購入した当時は500円玉はまだありませんでしたからね。でも写真のように500円玉も入る大きさ。オキトのコインボックスをベースに作ったのかと思いきや、ハーフダラーは入らないという不思議なサイズなのです。
購入当時、説明書通りこのコインボックスに100円玉を入れて「なぜこんなに大きいのだろう?」と不思議に思った記憶があります。
真鍮製なのでかなり色が変色しています。ある程度なら金属磨き剤(ピカールなど)で磨けばきれいになりますが、頑張ってみましたが流石にこれは無理のようでした。
ちなみに今のコインボックスの説明書には様々な使用法が解説されているらしいです。
時は流れて・・・・
今でこそ海外製で安価なコインボックスが色々と発売されていますが、昔はマジックショップでもほとんど見かけず、あっても非常に高価だったので購入しようと全く思いませんでした。

ちなみに4個セットで5000円。え?どうしてそんなに安いの?と驚き、思わず購入しまいました。それがこちら。

ハーフダラーが入るサイズで、普通の「オキトボックス」「ボストンボックス」「スモールボックス」「ソリッドボックス」にフタが2つ付いたセットです。説明書とかはなし。(写真左から右へ)
ボストンボックスは種明かしになるので詳しく説明できませんが、蓋のあるジャーマンボックスという物です。
テンヨーのNewコインマジックの中のひとつはプラスティック製のジャーマンボックスですね。
スモールボックスは、アンダーサイズボックスとも呼ばれるようで、通常より微妙に小さめでハーフダラーがはいりません。(右から二番目の物)観客にコインを入れてもらおうとしてもなぜか入らないという、おもしろい現象ができます。

一番右のソリッドボックスは、なんとボックスの本体の部分が金属の塊になっている物。もちろん何もはいりません。(笑)ずっしり重くコインが入っているようにも感じるので、観客の手の上に置いても大丈夫。というかまさかそんな事になっているとは想像しませんから、驚きのクライマックスができます。これはかなり私好みのコインボックスセットなのです。
おもしろいよね~。
で、後で気が付いたのですが、どこの製品か聞き忘れたのです。輸入品?でも安いし。
それからかなり経って、雑誌「ザ・マジック」にこのコインボックスセットの広告を見つけました。
「コインボックス Fセット」マジックハウス。なんと二川先生の所の製品でした。
で、今でも解説書付きで販売されていました。「コインボックス Fセット」
これから本格的に初めてみようという人はこれを買うといいかもしれない。と思ったり。
解説書なしの物を買ってしまった私はしばらく自力であれこでやってみたものの挫折。
その後かなりたってから、デビッドロスの「Expert Coin Magic Made Easy」のビデオを購入して練習。やっと実演に至るのでした。とはいえ、それは15年以上前のお話。久しぶりにこのセットを取り出してせっせと磨く私は、もうやり方もすっかり忘れているのでした。
前回、2008年にテンヨーが発売した「MAGIC WORLD マジックワールド」というマジックセットを紹介しました。記事はこちら→「MAGIC WORLD」
その中のお気に入りのマジックのひとつが、「不思議なランプ」
ボストンボックスなのですが、魔法のランプの形をしているのです。
でもこれ、残念ながらプラスティック製なのです。金属製だったらいいなと。

「魔法のランプとコイン」
(現象)
5枚の100円玉を魔法のランプに入れフタをします。おまじないをかけると100円玉は反対の手に一瞬で飛び移ってしまうのです。もちろんフタを開け、ケースの中を見せますが、もちろんケースの中は空っぽなのです。

やっぱり金属ではなくプラ製でした。
説明書にはメーカー名とか何も書かれていないのですが、別のショップでは「Magic Lamp Changeable Coin」という名前で発売されていて、くぐったらCHINA MAGICというショップにたどり着きました。やっぱりそうですよねこれって。なんだかねぇ・・。

テンヨーのマジックセット「MAGIC WORLD」に入っている「不思議なランプ」と並べてみました。
左のテンヨーのものは、©2006 TENYOと刻印がされています。が、もちろん金色の方は何も書かれていません。でも写真を見てもわかると思いますが、サイズも何もかも全く一緒なんですよね。(大汗)テンヨーの物もMADE IN CHINAなので、これってあまりにもあからさまなのでは。
とにかくこれミニチュアのランプとしてもとってもかわいいんですよ。なので、プラ製でもいいのでテンヨーが製作して、ディズニーシーのアラビアンコーストにあるマジックショップで販売したらいいのに。と、例のごとく勝手に提案しはじめる私でした。手から手への飛行は小さなお子さんには難しいかもしれませんが、コーヒーカップなどを使うと、やさしくできていいと思うのですが。
「クラシック・マジック入門事典」麦谷 眞里 著には、『コインボックスの総括』として17種類のコインボックスを紹介しています。こんなのがあるんだ・・と思わず言ってしまうレアでマニアックなコインボックスが沢山掲載されていて、好きな方にはお勧めです。