ピタゴラ装置

とても有名なのでご存知の方も多いと思います。
2002年からNHK教育テレビで放送されている「ピタゴラスイッチ」という番組内で登場した「ピタゴラ装置」のDVDが解説本とセットになって発売されたものです。DVDには、TV未公開のメイキング映像なども収録されています。
ピタゴラ装置とは、ビー玉や日用品を使ってからくりの仕掛けを作り、それらが次々に連鎖していく装置です。昔から映画やアニメの中でありますよね。ロープを引くとボールが転がってピンを倒し、そのピンがテーブルから落ちてバケツが下がり、シーソーが上がって・・・みたいなやつです。
見てもらうのが一番早いのですが、著作権が厳しいのでこの番組の動画は紹介できません。
ただ、YouTubeなどで検索すると、自作された方々の動画を見る事ができます。
私はもともとこのような装置が大好きなのですが、このDVDで展開される装置の複雑さや意外なしくみに驚き、声をあげてしまいます。この第1巻についているDVDには33もの装置が収録されていますが、楽しく見ているとあっという間に終わってしまいます。ひとつひとつが短いため19分しかないので仕方ないとはいえ、値段もそこそこするのでそこが不満な方もいるようです。

この巻では、「史上最長の装置」としてファンの間で話題となっていたという「No.41」が収録されています。この装置は歌も付いていて、とても楽しいです。それにしても、次々と繰り出される新しいアイデアに感心。どうやって考えるのでしょう?
装置のおもしろい点は使われている箱や缶などの小道具が海外製品で、見た目にとても味があること、これはNHKだからそうせざるを得ないのだけど、よい結果になっていると思います。
DVDを見た後、本を読むと「そ、そんな仕掛けになっていたのか」とか、「成功率を高めるためにそんな裏技を使っていたのか」と、またまた感心してしまいます。嘘みたいにうまく作動するピタゴラ装置に施された秘密を読むと、マジックの種明かしをされている気分になります。
専門的に言うと、このような「普通にすれば簡単にできることを、手の込んだからくりを多数用い、それらが次々と連鎖していく事で表現」することを、ルーブ・ゴールドバーグ・マシン (Rube Goldberg machines)というそうで、アメリカの漫画家ルーブ・ゴールドバーグが発案した表現手法なのだそうです。調べてみたら毎年、「全米ルーブゴールドバーグマシンコンテスト」なんているのも行われているようで、今年の課題は「ハンバーガーを20以上の行程を経て作ること」だそうです。(笑)こちら←にレポートと動画がありますので興味のある方はどうぞ。
実はこの本、先日友人からプレゼントしていただいたものです。ありがとうございました。