Cigarette Throught Coin
シガレット・スルー・コイン(現象)
マジシャンはコインとタバコを取り出し、観客に見せます。タバコをコインに近づけるとコインにくつっいてしまいます。更にゆっくり押すと、タバコはコインを溶けるように貫通してしまいます。その状態をよく見せタバコをゆっくり引き抜くと、そこには穴などないのです。
このマジックを初めて見たのは、1979年に日本で放送されたテレビ番組
「The Magic of David Copperfield II 」でした。
デビットは観客からクォーターとタバコを借りて、このマジックを演じていました。
まさに魔法でした。自分で色々やり方を考えてやってみましたが、できるはずもありません。(笑)
しばらくして、とある雑誌(MONOマガジンだったかな?)に名古屋にあるマジックショップの紹介記事があって、そこになんとこのシガレット・スルー・コインの写真が載っていたのです。
私は、「あのマジックが載っている!」と驚き、すぐさま販売しているものなのかどうか、いくらなのか?問い合わせの手紙を書きました。(20年以上前の話ですからメールなどないです)返事が来てすぐさま注文、購入したのが上の写真のものです。ちなみにそのマジックショップの名前はマリックプロモーション、お返事を下さったディーラーの人というのは今のMr.マリックの事です。
その後、お世話になっていたテンヨーのディーラーの方から送られてきたカタログに、Johnson製のハーフダラーのシガレット・スルー・コインが載っていたので、当時ギミックコインにはまっていたこともあり、これも購入しました。上記のクォーターもこのハーフダラーも、スプリングタイプといわれるもので、基本的にコインの片面しか見せることができませんが、ある理由からとても気に入っています。
その後、テレビでMr.マリックがこのマジックを演じ、頻繁に行うようになりました。ギミックコインも色々なバリエーションが考案され、様々なタイプの物が発売されました。この頃にはこのマジックが有名になりすぎていて、私はこのマジックを演じる回数がどんどん減ってきました。
「あれはどうなっているの?」と友人、知人からやたら尋ねられて困った時期です。
そして、2007年4月、ご存知のようにとある事件が起こり、この手のギミックを使ったコインマジックがテレビで演じられる事はなくなりました。あからさまにそうとわかるものは、たとえ日本円でなくともテレビで演じる事に抵抗がある時代になってしまいました。つまらない国です。(^^;
最近、日本のメーカーDP GROUPから「プロフェッショナルコインマジックシリーズ」というグッズが発売され、その中に「イリュージョン・ホール」という製品がありました。このシリーズはオリジナルのハリー・フーディーニをモチーフにしたハーフダラーサイズのコインを使ったもので、レギュラーコイン(写真右)とギミックコインのセットです。
なんと価格は、トイザラスで1449円で販売されていました。定価は¥2,100です。
正直、コイン自体が少し安っぽい感じがしますし、ギミックコインも出来はよいとはいえない物です。しかし金属製ですし、演技前後に両面を見せる事が可能な構造のシガレットスルーコインですから、この価格を考えたら上出来なのかもしれません。
ただ、テンヨーのワールドグレイテストマジックシリーズと同様、プロも演じるレベルのマジックを
この値段で販売するのはタネを安売りするようで、大変もったいない気がして複雑な心境です。
「プロフェッショナルコインマジックシリーズ」についてもっと知りたい方は、日曜手品師さんがブログで全種類を紹介して下さっています。こちらとこちらからご覧下さい。
