魔法の絵の具

(現象)
マジシャンは何も描かれていないキャンバスの絵のカードを伏せてテーブルに置きます。
次に絵の具のチューブが描かれている3枚のカードを見せ、それもテーブルに伏せておきます。おまじないをかけ、もう一度3枚の絵の具のカードを見ていくと、いつのまにか青・緑・赤すべての絵の具が減っています。赤などは踏まれて大変なことになっています。(笑)キャンバスの絵のカードを見てみると、なんとそこには絵が現れています。最後にカードを改めてもらう事ができます。
このマジックグッズ、1996年の発売当初はディーラーオリジナルグッズで、デパートなどのテンヨーのディーラーの方がいるお店でのみ販売されている商品でした。
当時私はどこかのデパートの中のショップで偶然このマジックを見せてもらったのですが、その時の感想は 「なんだか嫌なパケットマジックだなぁ」でした。なぜそんな風に思ったのかというと、そのディーラーの方のオリジナルの演じ方だったのか、当時はそのような手順だったのか、今となってはわからないのですが、「絵の具を絞る動作をしながらカードを丸めた」からです。もちろんカードはしわしわ。なんだか汚い感じだなぁというのが第一印象で、もちろん購入しませんでした。その後、このグッズは製造中止。納得してました。
しかし、いつのまにやら再び販売されはじめました。某所で動画を観たら、カードを丸めていません。というか、丸める必要はありません。(汗)で、約10年の時を経て購入。
動画を何度も見ていたらタネの想像はついてしまったのですが、素晴らしくよく考えられたアイデアで、実際に手にしてみて大変感心しました。ただ1点、最後にカードを改めてもらう事ができます。と書いてありますが、ちょっとした「処理」が必要です。椅子に座ってテーブル上でマジックをしている状態なら、難しくありません。
Ching Ling Coin Box

(現象)
マジシャンは小さな木製の箱を取り出します。
箱の上部と底部には貯金箱にあるような、コインが通るサイズの穴が開いています。箱を開けると中には透明なプラスティックのプレートが入っているのですが、プレートは箱の底の部分をぴったり覆う大きさで、底部の穴をふさいでいる状態です。プレートを取り出し、観客に手渡して怪しい所がないか調べてもらったら後、それを箱に戻し再びフタを閉めます。
マジシャンはコインを取り出し、ゆっくりと箱の上部の穴に入れます。すると不思議なことにコインはプレートを貫通し、底部の穴から落ちてくるのです。すぐさま箱を開けて見せますが、プレートは底部を覆ったままで、コインが通るはずはないのです。

プレートは箱いっぱいの大きさなので、箱の中で傾けたとしても到底コインが通るスペースなどないのは一目瞭然です。
箱は一応、演技前後に観客に手渡して見てもらう事が可能です。コインはハーフダラーでなくても穴に通れば何でも使用することができ、もちろん観客から借りても構いません。
「木製の小さな箱」というだけで、なんだかミステリアスな感じがするマジックです。
安価なわりにはとてもよくできており、演じていて気持ちよいくらいです。一応演技前後に観客に渡して見てもらう事が可能と書きましたが、あまり徹底的に調べられるとまずいです。もしかしたら、ロック機能付きの物なども販売されているのかもしれません。
私はこのグッズを大変気に入っており、購入当時は頻繁に演じていました。小さい物なので地味な感じはあるかもしれませんが、見事なイリュージョンを起こしてくれます。今でもネットショップのカタログに最新のマジックに混じって、ひっそりと載っているのを見るとちょっとうれしくなります。
SWEENEY TODD

SWEENEY TODD: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、ティモシー・スポール、サシャ・バロン・コーエン
ストーリー
19世紀のロンドン。フリート街で理髪店を営むベンジャミン・バーカーは愛する妻と娘と共に幸せに暮らしていた。しかし、美しい妻に恋をしたターピン判事の陰謀で投獄されてしまう。15年後、妻と娘を奪われたバーカーはスウィーニー・トッドと名前を変え、フリート街に戻って来た。理髪店を構え、パイ店の店主の協力を得て判事への復讐を始める。
(少しネタバレがありますので、知りたくない方は読まないで下さい)
ティム・バートン監督作品、ジョニー・デップ主演の、とってもダークなミュージカル作品です。
ストーリーは、もし歌わなければ1時間くらいで終わってしまう内容なので、とてもわかりやすいです。ミュージカルを観る度にこんな風に考える私は、もしかしたらミュージカルが好きではないのかも。(汗)で、この作品、予想はしていたのですが、派手な流血シーンがとても多くて結構スプラッターなものになっています。一応R-15指定なのですが、ジョニー・デップ目当てに観に行った方々、チャーリーとチョコレート工場のつもりで観った人にはショッキングだったかもしれません。
私は特別な期待はせずに観たのですが、退屈はしなかったものの最後まで映画に深く入り込む事ができませんでした。中盤から殺人鬼と化し、罪も無い人々を次々と殺していくスウィーニー・トッドに、もう同情することはできなくなり、この結末にもどうしようもない空しさだけが残りました。
Matrix / Coin Assemblies - L&L Publishing
私が子供の頃、テレビでとても不思議なマジックを観ました。誰が演じていたのかマジシャンの名前もわからないくらい昔の話です。テーブルに4枚のコインを並べ、カードで覆っていくと、一枚ずつ移動し一箇所に集まるというものです。短期間にカードを4枚使う方法と、2枚使う方法を観た覚えがあるのですが、私は自分なりに考え練習し、当時家族などに披露していました。
そのマジックの名前を知ったのも、正式なやり方を知ったのもかなり後になってからです。
というわけで、今回は様々なマジックをカテゴリー別に分けてDVDを発売しているワールドグレーテストマジックシリーズから、「マトリックス/コインアセンブリー」を紹介します。
Matrix / Coin Assemblies - World Greatest Magic
「Matrix」 Al Schneider
4枚のコインを四角形になるようにマットの上に置き、それぞれのコインの上にカードを1枚ずつ被せます。おまじないをかけカードをめくるとコインは1枚ずつ移動していき、最終的に1カ所に集まります。
シュナイダー氏は17歳の時にこのマジックを考案しました。
とてもクッション性のあるマットを使用しており、これだと動作がとてもスムーズにできます。更に、オリジナルの方法に加え、たくさんの方法を解説しており盛りだくさんのレクチャーです。
「Matrix Presentation」 Bill Malone
コイン4枚とカード4枚を使用。多くのマジシャンが行っているスピードのある演技で、あっという間にコインが一箇所に集まります。2回繰り返していますが、効果的かどうかは疑問です。
アル・シュナイダー氏の演技を観た後なので、あわただしく感じるのかもしれません。
「Poor Man's Matrix」 J.C.Wagner
4枚のペニー(1セントコイン)と4枚のカードを使用。コインが一箇所に集まった後に、2段階で大きなコインが出てくるエンディング付き。ビル・マローン氏同様、観客を置いてけぼりにしてどんどん現象が進んでいくので最後まで驚く間を与えず、まるでジャンボコインを出すのが目的のマジックのようで、マトリックス現象自体の印象が薄くなってしまっているように感じます。
「Matrix」 Harry Allen
4枚のハーフダラーと4枚のカードを使用。コインにカバーするカードの置き方をアレンジしているので、印象がだいぶ違います。最後にクライマックスがあります。
「Matrix/Chink-a-Chink」 Aldo Colombini
コイン4枚とカード4枚を使用。コインが集まっていき最後の1枚も、と思った瞬間、コインは全て元の位置に戻っています。簡単に作る事ができるギミックを使用しています。とてもよい方法だと思うのですが、遠くからだとある理由から現象が少しわかりずらいかもしれません。
「Michael's Matrix」 Michael Ammar
コイン4枚とカード2枚で行うアマーバージョンのマトリックス。カードが4枚から2枚に変わっただけのように見えるのですが、かなり方法が変わっています。
「Coin Assembly」 Johnny Thompson
4枚のクォーターと2枚のカードを使用。コインを観客から借りたハンカチの上に置きます。コインをハンカチの下から貫通させると言う演出で、一枚ずつ集まっていきます。賢いハンドリングで通常のマトリックスより難易度が低めかもしれません。
「Matrix」 Dan Fleshman
3回違った演出でマトリックスを演じています。まず1回目は通常の現象で(ただし独特の方法を使用)2回目は、コインが元の4隅に戻るリバース・マトリックス現象。最後はカードを1枚だけ使ったリバース・マトリックスです。マニアックなのかもしれませんが、マジックを見慣れた観客には効果的な手順だと思います。解説ではボーナスで、カードを使わない方法も解説しています。
「Hrror Matrix」 Dan Harlan
コイン4枚とカード4枚使用。コイン4枚を4人のティーンエイジャー、カードをテントに見立てたホラーストーリー(13日の金曜日?)仕立ての演出です。シャーピーマーカーも小道具として使用します。個性的ですが、真似したくないです。(汗)
「Bertram Coin Assembly」 Derek Dingle
4枚のクォーターと2枚のカードを使用。コインが1箇所に集まっていき、最後は余分なコインを使っていました。と言ってイングリッシュペニー(?)を現します。個人的にはあやしい動作満載で、好きではありません。ラストも弱い気がします。
「Coin Assembly」 Ross Bertram
4枚のクォーターと2枚のカードを使用。上記同様、不自然な手の動きが多く、私は好きになれない方法です。
すべて観終わった後、再度考案者であるアル・シュナイダー氏の演技を観ると、とてもシンプルでクリーンである事を再確認し驚きます。逆に言うと、多くのマジシャンが、オリジナルをどれだけ変えたかよくわかります。
また、以前書きましたが「The Magic Vol.74」に掲載されているアル・シュナイダー氏によるマトリックスの記事をあわせて読むと、色々な意味で更に楽しめますので、興味のある方は是非どうぞ。
そのマジックの名前を知ったのも、正式なやり方を知ったのもかなり後になってからです。
というわけで、今回は様々なマジックをカテゴリー別に分けてDVDを発売しているワールドグレーテストマジックシリーズから、「マトリックス/コインアセンブリー」を紹介します。

「Matrix」 Al Schneider
4枚のコインを四角形になるようにマットの上に置き、それぞれのコインの上にカードを1枚ずつ被せます。おまじないをかけカードをめくるとコインは1枚ずつ移動していき、最終的に1カ所に集まります。
シュナイダー氏は17歳の時にこのマジックを考案しました。
とてもクッション性のあるマットを使用しており、これだと動作がとてもスムーズにできます。更に、オリジナルの方法に加え、たくさんの方法を解説しており盛りだくさんのレクチャーです。
「Matrix Presentation」 Bill Malone
コイン4枚とカード4枚を使用。多くのマジシャンが行っているスピードのある演技で、あっという間にコインが一箇所に集まります。2回繰り返していますが、効果的かどうかは疑問です。
アル・シュナイダー氏の演技を観た後なので、あわただしく感じるのかもしれません。
「Poor Man's Matrix」 J.C.Wagner
4枚のペニー(1セントコイン)と4枚のカードを使用。コインが一箇所に集まった後に、2段階で大きなコインが出てくるエンディング付き。ビル・マローン氏同様、観客を置いてけぼりにしてどんどん現象が進んでいくので最後まで驚く間を与えず、まるでジャンボコインを出すのが目的のマジックのようで、マトリックス現象自体の印象が薄くなってしまっているように感じます。
「Matrix」 Harry Allen
4枚のハーフダラーと4枚のカードを使用。コインにカバーするカードの置き方をアレンジしているので、印象がだいぶ違います。最後にクライマックスがあります。
「Matrix/Chink-a-Chink」 Aldo Colombini
コイン4枚とカード4枚を使用。コインが集まっていき最後の1枚も、と思った瞬間、コインは全て元の位置に戻っています。簡単に作る事ができるギミックを使用しています。とてもよい方法だと思うのですが、遠くからだとある理由から現象が少しわかりずらいかもしれません。
「Michael's Matrix」 Michael Ammar
コイン4枚とカード2枚で行うアマーバージョンのマトリックス。カードが4枚から2枚に変わっただけのように見えるのですが、かなり方法が変わっています。
「Coin Assembly」 Johnny Thompson
4枚のクォーターと2枚のカードを使用。コインを観客から借りたハンカチの上に置きます。コインをハンカチの下から貫通させると言う演出で、一枚ずつ集まっていきます。賢いハンドリングで通常のマトリックスより難易度が低めかもしれません。
「Matrix」 Dan Fleshman
3回違った演出でマトリックスを演じています。まず1回目は通常の現象で(ただし独特の方法を使用)2回目は、コインが元の4隅に戻るリバース・マトリックス現象。最後はカードを1枚だけ使ったリバース・マトリックスです。マニアックなのかもしれませんが、マジックを見慣れた観客には効果的な手順だと思います。解説ではボーナスで、カードを使わない方法も解説しています。
「Hrror Matrix」 Dan Harlan
コイン4枚とカード4枚使用。コイン4枚を4人のティーンエイジャー、カードをテントに見立てたホラーストーリー(13日の金曜日?)仕立ての演出です。シャーピーマーカーも小道具として使用します。個性的ですが、真似したくないです。(汗)
「Bertram Coin Assembly」 Derek Dingle
4枚のクォーターと2枚のカードを使用。コインが1箇所に集まっていき、最後は余分なコインを使っていました。と言ってイングリッシュペニー(?)を現します。個人的にはあやしい動作満載で、好きではありません。ラストも弱い気がします。
「Coin Assembly」 Ross Bertram
4枚のクォーターと2枚のカードを使用。上記同様、不自然な手の動きが多く、私は好きになれない方法です。

また、以前書きましたが「The Magic Vol.74」に掲載されているアル・シュナイダー氏によるマトリックスの記事をあわせて読むと、色々な意味で更に楽しめますので、興味のある方は是非どうぞ。
リンキングロープ

(現象)
マジシャンは赤、黄、青の3本のロープを取り出します。
そして1本の両端を結び輪を作ります。残りの2本は観客に渡し、同じように端をしっかり結んで輪を作ってもらいます。
マジシャンが3つの輪を持っておまじないをかけると、なんと全部がつながってしまいます。しかし、再びおまじないをかけると、全部バラバラに戻ります。

私のお気に入りのマジックで、20年以上愛用しています。ロープマジックは少し地味な感じがするので、サロンマジックなどでも敬遠しがちかもしれませんが、他の道具よりマジックの道具としての怪しさは少ないですし、特にこのマジックは観客に参加してもらう要素もあり、何よりうまく演じると、「今、観客に結んで輪を作ってもらったロープが、一瞬で溶けるようにつながる」という、とてもクリーンで美しいイリュージョンを起こすことができます。本当です。
このマジック、テンヨーだけではなく、色々なマジックメーカーから同じような物が販売されているのですが、恐ろしいことに100円ショップのマジックグッズとしても販売されています。

(現象)
マジシャンは青と黄色のロープを取り出します。観客に1本渡し端を結んで輪を作ってもらいます。もう1本はマジシャンが結んで輪を作ります。この2つの輪がつながったり、はずれたりします。
100円ショップでこのマジックを見つけた時、「まさかこれって!」と思いましたが、上記の物と仕掛け自体は同じです。(汗)ただ、さすが100円だけあってギミックの出来がそれなりで、テンヨーの物とは比べものにならないお粗末なものなので、私は怖くて実演する気になりません。
ちなみに、予算の都合なのかロープは3本ではなく2本です。
Mr.Bean's Holiday

監督:スティーヴ・ベンデラック
出演:ローワン・アトキンソン、エマ・ドゥ・コーヌ、ウィリアム・デフォー、マックス・ボルドリー
脚本: ハーミッシュ・マッコール、ロビン・ドリスコル
(ストーリー)
ミスター・ビーンは教会のくじ引きで、1等賞の「南仏で過ごす1週間の休暇とビデオカメラ」を当てる。滞在地は映画祭が開催されており、一年で最も賑わうシーズンだのカンヌ。ビーンは美しいビーチに夢をはせ、手に入れたばかりのビデオカメラであらゆるものを撮影しながら、列車でパリへ向かう。しかし、彼が何事もなくたどり着けるはずもなく・・・
まず、Mr.Beanをご存知でしょうか?1990年にスタートしたイギリスのTVシリーズなのですが、ローワン・アトキンソン演じる奇妙なキャラクターが巻き起こすハチャメチャコメディ(死語?)で、世界的な人気番組になりました。このシリーズは当時全世界94ヶ国で放送され、日本でも1996年からNHKが放送開始。1997年には劇場用長編映画 「ビーン」も製作されました。
そして10年後、ビーンが帰ってきたのです。正確にはこの作品、イギリスやアメリカでは昨年公開されたもので、とっくにDVDが発売されています。ちっとも日本で公開されないので、諦めていたのですが、今頃公開されたので早速観に行ってきました。
前回の映画はいかにもTVシリーズを膨らませて 「ハリウッド映画」に仕立てました。という感じだったのですが、今回は少し違います。TVシリーズのイメージを守り、ビーンはほとんどしゃべりません。しかし、あいかわらず後先考えない行動は健在で、トラブルの連続。見事です。(笑)
とりあえず難しいことは一切抜きで、観ているだけで単純に笑えて楽しめます。これが人気がある所以でしょう。劇場内が終始笑いに包まれており、私も声を出して笑い、突っ込みを入れまくりました。上映時間 89分というのもちょうどよい長さだと思います。Mr.ビーンが好きな人はもちろん必見です。ただ個人的には、テディが出てこなかったのが寂しかったかな。
オフィシャルサイトはこちらです→ http://www.mrbean.jp/
マジックデート

実は会うのは今日が初めてのふたり。
彼は得意のカードマジックを見せようとしますが、
残念ながら彼女には時間がありません・・・
こちら←クリックしてご覧下さい。
映画のワンシーンのようなオープニングに惹かれました。ラストシーンもとても感動的です。
ただ、私は始まってすぐに結末が予想できてしまいました。何が悪いってこの動画のタイトルが悪いのです。なので、みなさんが読まないように、結末を想像しにくいように、あえてそのタイトルを伏せて紹介してみました。(リンク先で読んでしまったら仕方がないのですけどね)
悲劇のライター
今回は100円ライターを使ったマジックを2点ご紹介します。
(現象)
マジシャンはマジックの途中でライターを取り出し、火をつけようとします。しかし、つきません。よくみるとガスがなくなっており空っぽの状態です。諦めたマジシャンは、紙屑を捨てるように、そのライターを両手でねじってテーブルの上に投げます。観客がそのライターをよく見ると、本当に中央部分でねじれてしまっているのです。
元々ガスが入っていない商品だったので、上記のような演出にしました。
その後、ガスが入った状態の、「くの字に曲がっているライター」を見つけ、購入しました。
不親切なマジックショップで購入した為、全く同じデザインのレギュラーライターを探すのに大変苦労した思い出があります。ともかく、これで私はこんな手順を組みました。
(現象)
「スプーン曲げってご存知でしょう?今日はそれにチャレンジしたいと思います。どなたかスプーンをお持ちですか?ないようでしたら私のを使います」マジシャンはスプーンを取り出します。(または場所によっては借ります)
「では」 スプーンを見つめパワーをこめるマジシャン。
しかし、なかなかうまくいきません。
「あ、すみませんおまじないをかけるのを忘れていました」
マジシャンはライターを取り出し、スプーンの首の部分をあぶりはじめます。
「これは、おまじないです」観客の苦笑いなんか気にしません。
マジシャンは、ライターをテーブルに置き、再度スプーンを高く掲げて集中します。
観客の視線もスプーンにそそがれます。・・・しかし、やはりスプーンはびくともしません。
ふと、しかめていた顔をゆるめ、何かに気が付くマジシャン。マジシャンが視線を移したのは先ほど使ったテーブルの上のライター。つられて視線を移した観客は驚きの声をあげます。
なんと、先ほどのライターが90度に曲がっているのです!
「すみません、間違えてしまったようです(汗)」
マジシャンは曲がったライターを観客に渡して調べてもらいます。
以前、テレビで某マジシャンが同じような演出で演じていましたが、私はこの演出で10数年前から演じていますのでぱくったわけではないです。結局、私の好みではないので 「スプーン曲げ」はしないで終わってしまうのですが、この後にそんなベタなことをする必要がないと思えるくらい観客の反応が凄まじくよい、「意外な結末」の手順だと思います。
私が一番望んでいる、笑いと驚きの入り混じったリアクションを必ず得られるマジックです。

マジシャンはマジックの途中でライターを取り出し、火をつけようとします。しかし、つきません。よくみるとガスがなくなっており空っぽの状態です。諦めたマジシャンは、紙屑を捨てるように、そのライターを両手でねじってテーブルの上に投げます。観客がそのライターをよく見ると、本当に中央部分でねじれてしまっているのです。
元々ガスが入っていない商品だったので、上記のような演出にしました。
その後、ガスが入った状態の、「くの字に曲がっているライター」を見つけ、購入しました。
不親切なマジックショップで購入した為、全く同じデザインのレギュラーライターを探すのに大変苦労した思い出があります。ともかく、これで私はこんな手順を組みました。

「スプーン曲げってご存知でしょう?今日はそれにチャレンジしたいと思います。どなたかスプーンをお持ちですか?ないようでしたら私のを使います」マジシャンはスプーンを取り出します。(または場所によっては借ります)
「では」 スプーンを見つめパワーをこめるマジシャン。
しかし、なかなかうまくいきません。
「あ、すみませんおまじないをかけるのを忘れていました」
マジシャンはライターを取り出し、スプーンの首の部分をあぶりはじめます。
「これは、おまじないです」観客の苦笑いなんか気にしません。
マジシャンは、ライターをテーブルに置き、再度スプーンを高く掲げて集中します。
観客の視線もスプーンにそそがれます。・・・しかし、やはりスプーンはびくともしません。
ふと、しかめていた顔をゆるめ、何かに気が付くマジシャン。マジシャンが視線を移したのは先ほど使ったテーブルの上のライター。つられて視線を移した観客は驚きの声をあげます。
なんと、先ほどのライターが90度に曲がっているのです!
「すみません、間違えてしまったようです(汗)」
マジシャンは曲がったライターを観客に渡して調べてもらいます。
以前、テレビで某マジシャンが同じような演出で演じていましたが、私はこの演出で10数年前から演じていますのでぱくったわけではないです。結局、私の好みではないので 「スプーン曲げ」はしないで終わってしまうのですが、この後にそんなベタなことをする必要がないと思えるくらい観客の反応が凄まじくよい、「意外な結末」の手順だと思います。
私が一番望んでいる、笑いと驚きの入り混じったリアクションを必ず得られるマジックです。
Split Deck

(現象)
「今日はテレパシーの実験をしたいと思います。」
「トランプを2組用意してきましたから、お2人の方に1組ずつ持って1枚ずつ選んでもらいます。
そして同時にそのカードを見せて、一致しているかどうかでテストするのです。いいですか?」
「では・・・あれ?おかしいな?え~っと・・・」
「すみません、カードを1組しか持ってきませんでした。え~・・こんな時は、こうしましょう。」
マジシャンはカードにおまじないをかけケースから取り出すと、なんとデックが2つに切断されています。「これで2組あるのと同じですよね」
一人目の観客にカードの片方の一組から1枚選んでもらい、もう片方の1組から別の観客に1枚選んでもらいます。「さぁ、実験は成功したでしょうか?」
2人の選んだカードを表向けると、見事に一致しているのです。

また、カップルの相性占いをするという演出でもよく演じられるようです。
2つに切断したデックのそれぞれが一致するマジックとして有名な物では、アルドコロンビニ氏のジャンボ・コインシデンスがありますが、(エッセンシャル アルドコロンビニ DVD Vol.1 に収録)そちらと違って、こちらはカードが斜めに切断されており、そもそもギミックデックになっているので、とても簡単に演じることができます。
とりあえず変な物が好きな私は、見た目がユニークなので気に入っています。
実は、マジックを見慣れた観客用に(?)一ひねり加えたバージョンアップされた物もあります。
(現象)
マジシャンはカードを1枚予言として取り出し、テーブルにふせておきます。
同様にスプリットデックのそれぞれの1組から、2人の観客に1枚ずつ選んでもらい、表を見ますが・・・なぜか、一致していません。失敗?しかし、マジシャンが予言のカードを表向けると・・
あえてオチは書きませんが、私が大変好きなタイプのマジックです。
上記のアルド・コロンビニのDVDセットに似たアイデアの物が収録されていますが、元々誰のアイデアなのかわかりません。というかそれ以前に、スプリットデックの考案者は誰なのでしょう?
Close Up Mat
「クロースアップマット」って、マジシャンがマジックをする時にテーブルにひくマットの事です。
一応説明しておきました。(^^; 私が初めて購入したのは、15年くらい前だったと思います
正直、昔はあまり気にしていませんでしたが、以前バーなどでマジックを演じる機会があり、普通のバーですからテーブルは基本的に濡れていました。ご存知のようにカードって濡れてしまうと、見事なくらい再起不能になりますよね。しかもまた、濡れているテーブル上にカードを平気で置く人が多いのにも驚きました。ですから、「カードが濡れないように」というのが第一目的でした。
それに、クロースアップマットをひくと「これからマジックを始めますよ」という合図と、それなりの雰囲気を作ることが出来、「おっ!本格的だ。何か凄いことやってくれるかも」と、それだけ観客の期待を高められます。でも、個人的にはあまり高めすぎると困るのですが。(汗)
それに、いわばマットの上がマジシャンのステージになるので、使っている道具に軽はずみに手を出されにくくなります。まぁ、酔った方は何でもありなので、どうにもならないのですが。(涙)
昔はマジックショップでも扱っている所は少なかったのですが、今では国内外の色々なメーカーからたくさんの種類のマットが発売されています。私は今までに4種類くらいクロースアップマットを購入しました。とはいえ、私は特別高度で繊細なマジックをしないので(できないので)カードがきれいにスプレッドできて、簡単に取り上げられればそれで十分満足なのです。1000円の物も買いましたが、特別問題は無く使いやすかったです。デザイン的に好きなのはギブソン社のエースの絵柄が付いているもの。黒字に黄色のラインがいいですね。上の写真の物はかなりボロボロなってしまい、リタイヤした物です。写真は見栄えよく修正してあります。(笑)
マットについて私が一番気にしているのが、シワの事。具体的に言えば、持ち運ぶ時に二つ折りにするか、丸めなくてはならないので、どうしてもシワができてしまいます。「二つ折りのクロースアップマット広げれば折り目なし」なんていう物も発売されていましたが、高価な上にあまり評判がよくないようだったので、購入する気になりませんでした。
一番最近購入したのが、「Tough Pad / タフパッド」という物。「シワが出来ず、滑らず、すりきれることがなく、手洗いできる」という名前の通りタフなパッドです。
サイズは14 x 18 inches(35.5cm × 45.7cm)で色は黒のみです。で、このパッド今まで購入した物の中で一番厚手で丈夫そうで、確かに折ったり丸めたりしても全くシワになる様子はなかったので、一度リュックサック(常時愛用)に、二つ折りで入れて持ち運びました。
そして、いざ使おうと取り出した時、部分的にしっかり折り目がついていました。だめじゃん(汗)家に帰ってから数日広げて置いておいたら、ほとんど消えましたけどね。次回からは丸めて持ち運びます。
で、一応しわが出来ないと銘打っているのは布ではないからなのです。(多分ポリエステル)裏はゴムっぽくて滑らずいいのですが、(ポリウレタン?)表面はツルツルした感じがあって、カードをスプレッドすると、すべりがちです。うまく素材を説明できないのですが、100円ショップでも様々な大きさの物が販売されている 「クッションケース」の手触りによく似ています。このツルツル感が気に入らないのですが、まぁ用途によって使い分ければよいかと思います。あと、最初結構ゴムくさかったので、そのまま放置しておいたらかなり匂いは弱くなりました。折り目を取る意味でも一度洗ってみるべきかもしれません。カード同様、再起不能にならなければいいのだけれど。
一応説明しておきました。(^^; 私が初めて購入したのは、15年くらい前だったと思います

それに、クロースアップマットをひくと「これからマジックを始めますよ」という合図と、それなりの雰囲気を作ることが出来、「おっ!本格的だ。何か凄いことやってくれるかも」と、それだけ観客の期待を高められます。でも、個人的にはあまり高めすぎると困るのですが。(汗)
それに、いわばマットの上がマジシャンのステージになるので、使っている道具に軽はずみに手を出されにくくなります。まぁ、酔った方は何でもありなので、どうにもならないのですが。(涙)
昔はマジックショップでも扱っている所は少なかったのですが、今では国内外の色々なメーカーからたくさんの種類のマットが発売されています。私は今までに4種類くらいクロースアップマットを購入しました。とはいえ、私は特別高度で繊細なマジックをしないので(できないので)カードがきれいにスプレッドできて、簡単に取り上げられればそれで十分満足なのです。1000円の物も買いましたが、特別問題は無く使いやすかったです。デザイン的に好きなのはギブソン社のエースの絵柄が付いているもの。黒字に黄色のラインがいいですね。上の写真の物はかなりボロボロなってしまい、リタイヤした物です。写真は見栄えよく修正してあります。(笑)
マットについて私が一番気にしているのが、シワの事。具体的に言えば、持ち運ぶ時に二つ折りにするか、丸めなくてはならないので、どうしてもシワができてしまいます。「二つ折りのクロースアップマット広げれば折り目なし」なんていう物も発売されていましたが、高価な上にあまり評判がよくないようだったので、購入する気になりませんでした。

サイズは14 x 18 inches(35.5cm × 45.7cm)で色は黒のみです。で、このパッド今まで購入した物の中で一番厚手で丈夫そうで、確かに折ったり丸めたりしても全くシワになる様子はなかったので、一度リュックサック(常時愛用)に、二つ折りで入れて持ち運びました。
そして、いざ使おうと取り出した時、部分的にしっかり折り目がついていました。だめじゃん(汗)家に帰ってから数日広げて置いておいたら、ほとんど消えましたけどね。次回からは丸めて持ち運びます。
で、一応しわが出来ないと銘打っているのは布ではないからなのです。(多分ポリエステル)裏はゴムっぽくて滑らずいいのですが、(ポリウレタン?)表面はツルツルした感じがあって、カードをスプレッドすると、すべりがちです。うまく素材を説明できないのですが、100円ショップでも様々な大きさの物が販売されている 「クッションケース」の手触りによく似ています。このツルツル感が気に入らないのですが、まぁ用途によって使い分ければよいかと思います。あと、最初結構ゴムくさかったので、そのまま放置しておいたらかなり匂いは弱くなりました。折り目を取る意味でも一度洗ってみるべきかもしれません。カード同様、再起不能にならなければいいのだけれど。
Black Hole

人生において、マジックにおいて、可能と不可能が交差する瞬間が存在します。そしてあなたはその瞬間を超え、決して振り返りません。あなたはこの革命的なマジックを演じ、世界を驚かせるでしょう。
これはこれまでで最も凄い奇跡のひとつです。
あなたも伝説の人になることができるのです。
観客が目にするのは以下の現象です。
黒い円が印刷されたプラスティックカードをカードケースに入れます。カードの方が長い為、常にカードケースの両端から見えています。そして観客の差し出した手の上で魔法をかけると、突然黒い円盤が落ちてきます。ケースからカードを抜き取ると、なんと真ん中に穴が開いています。
次にカードをケースに戻し、黒い円盤をポケットに入れケースにおまじないをかけると、なんと円盤がカードが戻っているではありませんか。そのカードをそのまま観客に渡して調べさせますが、黒い丸が印刷されているだけで、カードから抜き取る事はけっしてできません。
簡単に演じられるのに観客から衝撃的なリアクションを得る事ができる革命的なエフェクトです。

怒られたらどうしよう(汗)
紹介したマジックは1980年発売、菅原茂氏考案のテンヨー製品です。
日本での商品名は 「ミステリースポット」で、すでに製造中止になっているものです。
カードが常に見えた状態で変化が起こるユニークなマジックで、結構お気に入りなのです。
Prophetic Dream

(現象)
あけましておめでとうございます。
さぁ、早速ですがこの1組のカードから1枚引いて下さい。はい、引いたら自分だけでこっそり見て覚えて下さい。私には絶対見せないようにして下さいね。では、お願いします。
私は後ろを向いたままでいますので、そのままそのカードはポケットに入れて、誰にも見えないようにして下さい。終わったら教えて下さいね。はい、いいですか?振り向きますよ。
それではあなたのカードを当て・・・
あ、ところで初夢みましたか?私はみたんですよ。これが不思議な夢だったんです。
元旦に神社へ初詣に行った夢をみたんですが、そこでおみくじを引いたんです。
端の方に数字が書かれた棒がたくさん入っている物を振って出すタイプのおみくじです。
出た数字は11番で、結果はなんと、「大吉」だったんです。
今日、目が覚めて早速神社に行っておみくじを引いたんです。
すると驚く事に出た数字は、夢と同じ11番でした。しかもその11番というのが大吉だったんです。信じられますが?正夢ってやつだと思いますが、こんな事って本当にあるんですね。
その時のおみくじがこれです。ほら、11番大吉、間違いないでしょう?(上の画像)

実は、夢には続きがありまして、元日、つまり今日あなたに会ってカードマジックを見せたんですよ。
今やったのと同じように、カードを1枚ひいて、それをポケットに入れてもらったんです。全く同じです。ただ、夢はここで終わってしまいました。えぇ、あなたのカードを当てる前に目が覚めてしまったんです。
ですから、夢の中であなたが引いたカードが何だったのか知る事はできませんでした。もし、あなたが先程引いてポケットに入れたカードが、夢の中であなたが引いたカードと同じだったら、100%パーフェクトな正夢になったのにとても残念です。
でも、今日神社で引いたおみくじにおかしな事が書かれていたんです。
この最後の部分を読んでもらえますか?
The Magic Vol.74

いつもの書店に行くと、1冊だけこっそりと棚に置かれていました。私の為に。
今号も角矢幸繁氏が連載している、From Genii の記事が非常に興味深く、とても楽しめました。今回の内容は
『アル・シュナイダー氏によるマトリックス』です。
コインを4枚テーブルに4角形になるよう並べ、その上に一枚ずつカードをのせ、カードをどけていくと次々と一箇所に集まっていくという、有名なマジックの考案者によるお話です。
このマジックの考案・発表にまつわる経緯や、その後の周りの反応など、氏が経験した事が大変詳しく書かれており、この生の声といいますか体験談が実にリアルで(当たり前ですが)色々と感心しながら読ませていただきました。しかも今回の記事はパート1でパート2もあるようで、次回が楽しみです。
実は私がこの記事にこんなに興味を持つのは理由がありまして、今年World's Greatest MagicシリーズのDVD 「Matrix / Coin Assemblies」を購入して、初めてこのマジックの生みの親 Al Schneider氏のMatrixの演技を観たからです。このDVDについては、まだこのブログで取り上げていないのですが、もう少し観てよく消化してから紹介したいと思います。