Misled - Timothy Wenk
ミスレッド ティモシー・ウィンク(現象)
マジシャンはお札を観客から借り2つに折ります。次に鉛筆を取り出し、お札の中央を突き刺します。刺さっている所をしっかり確認することもできます。今度は、刺さったまま鉛筆を横に引き抜き、お札を破ってしまいます。(お札が裂ける音が聞こえます)しかしお札をゆっくりと開くと裂け目はなく、もちろん穴も開いていません。
そして、今度は二つに折ったお札の間に、鉛筆を寝かせた状態で置きます。マジシャンが鉛筆をゆっくり動かしていくと、まるで鉛筆がお札を溶けるかのように貫通していきます。
お札は観客に返し、鉛筆も渡して調べてもらって構いません。デビッド・カッパーフィールドがTVで演じ、大ヒットした有名なグッズで、今更なのですが、リバイバルされて今でも販売されているので紹介してみました。私はデビットの演技を見る前にこれを購入してしまったので、どれだけの効果があるものなのかわかる前に、タネがわかってしまい、それほどの印象はうけませんでした。わかりやすく言うと、タネを見て、「え?これだけ?」と思ってしまいました。
十数年前の話なんですけどね。その後、デビットの演技をテレビで見て再度このマジックグッズを引っ張り出す事になります。(笑)このマジック、角度に少し弱いのですが、真横とか真後ろに観客がいるのでなければが、そんなに問題はないと思います。
この、「2つ折りにしたお札にペンや鉛筆を差込み突き刺すがお札は無傷、または更にお札を貫通」というマジックはそれから色々と発売されましたが、ひとつも買っていません。
現象はほとんど変わらないのに、ペンがあらため不可になったりしてよい点がなく、同じような現象なら、ビジュアルで使う道具を改められるミスレッドでいいのでは?と思います。
しかし、同じようなマジックなら私はもっと好きなものがあります。私が中学生の時、テンヨーのディーラーの方から教えていただいたマジックです。
(現象)
マジシャンはお札とそれより少し小さめの紙を取り出します。それぞれを2つ折りにして、お札が内側になるように重ねます。次に鉛筆を取り出し、お札の間に差し込みます。そして観客に鉛筆を押してもらいます。当然鉛筆は突き抜け、下から出てきます。外側の白い紙は明らかに破れていて、そこから鉛筆を引っ張り出します。そして、白い紙を広げると穴が開いています。しかしお札には穴は全く開いていないのです。
これは本当に鉛筆とお札、普通の紙だけで行います。ギミックなどは一切使いません。
幼かったとはいえ、やり方を聞いた私はその方法にとても驚きました。発想の転換とはこういう事をいうんだなぁと、大変感心したと同時に自分の頭の固さを思い知りました。(笑)
考案者の名前等、全くわからないのですが、大変秀逸なマジックだと思います。
